第2章 WebAdminの主な機能

目次

2.1. System Settings
2.2. Environment Configuration
2.2.1. 環境ファイルの設定追加
2.2.2. 環境ファイルの設定変更
2.3. Monitoring
2.3.1. Node
2.3.2. HTH Stats
2.3.3. Thread
2.3.4. Thread Summary
2.3.5. Server
2.3.6. JSV Server
2.3.7. Process
2.3.8. Service
2.3.9. Reverse Proxy Group
2.3.10. Reverse Proxy
2.3.11. Handler (client)
2.3.12. Handler Summary

本章では、WebAdminの主な機能と使用方法について説明します。

2.1. System Settings

[System Settings]メニューでは、WebtoBが使用している設定値や接続されたクライアントの情報などを確認することができます。wsadminconfigコマンドと同様な機能です。詳しい使用方法については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.1.2. config (cfg)」を参照してください。

以下は、System Componentsから[Node]を選択すると表示される画面です。

[図 2.1] WebAdminのSystem Settings - Node

WebAdminのSystem Settings - Node

メイン領域には、WebtoBのノード情報が表示されます。ノード名(Name)をクリックすると、ノードの詳細が表示されます。各項目についての詳細は、WebtoB 管理者ガイド』の「3.3. NODEセクション」を参照してください。

[図 2.2] WebAdminのSystem Settings - ノード情報

WebAdminのSystem Settings - ノード情報

参考

上記のような方法で、各システム構成要素の情報を検索することができます。各システムの設定については、WebtoB 管理者ガイド』の「第3章 環境設定」を参照してください。

Dynamic Configuration

WebAdminでは、特定の設定を動的に変更することができます。動的に変更できる設定は、WebtoBを再起動する必要はありません。wsadminsetコマンドと同様な機能です。コマンドについての詳しい使用方法は、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.5.1. set」を参照してください。

以下は、[Dynamic Configuration]ボタンをクリックすると表示される画面です。変更する項目に新しい値を入力した後、[OK]ボタンをクリックします。

[図 2.3] WebAdminのSystem Settings - 動的設定

WebAdminのSystem Settings - 動的設定

2.2. Environment Configuration

[Environment Configuration]メニューでは、WebtoB設定ファイルの情報を各セクションごとに確認し、追加または変更することができます。

以下は、System Componentsから[VHost]を選択すると表示される画面です。

[図 2.4] WebAdminのEnvironment Configuration

WebAdminのEnvironment Configuration

VHostの名前をクリックすると、以下のように環境ファイルのVHostの設定情報が表示されます。各項目についての詳細は、WebtoB 管理者ガイド』の「第3章 環境設定」を参照してください。設定ファイルに保存されたすべてのセクションについての設定情報を確認することができます。

[図 2.5] WebAdminのEnvironment Configuration - VHost

WebAdminのEnvironment Configuration - VHost

2.2.1. 環境ファイルの設定追加

以下は、環境ファイルを追加する手順についての説明です。

  1. System Componentsから環境ファイルに追加するシステムを選択し、メイン領域の左上にある[New]ボタンをクリックします。

    [図 2.6] WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの設定追加(1)

    WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの設定追加(1)

  2. 各項目(フィールド)を入力した後、左上にある[Add]ボタンをクリックします。

    [図 2.7] WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの設定追加(2)

    WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの設定追加(2)

  3. ファイルの追加が完了したら、右上にある[Save]ボタンをクリックして保存します。

    [図 2.8] WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの設定追加(3)

    WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの設定追加(3)

  4. 保存した後、[Compile]ボタンをクリックすると、該当のファイルが適用されます。

2.2.2. 環境ファイルの設定変更

以下は、環境ファイルを変更する手順についての説明です。

  1. System Componentsから環境ファイルで変更するシステムを選択し、各項目を変更した後、左上にある[Save]ボタンをクリックします。

    [図 2.9] WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの設定変更

    WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの設定変更

  2. メイン領域の右上にある[Diff]ボタンをクリックすると、以下のように変更または追加した内容を確認できる比較ビューが表示されます。[Revert]ボタンをクリックすると、元の設定に戻ります。

    [図 2.10] WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの比較ビュー

    WebAdminのEnvironment Configuration - 環境ファイルの比較ビュー

  3. 設定の変更および追加が完了したら、右上にある[Save]ボタンをクリックします。

  4. [Compile]ボタンをクリックして、保存された内容を適用します。

2.3. Monitoring

[Monitoring]メニューでは、現在WebtoBが処理した要求数や各サーバーの状態などを確認することができます。ツリー領域に表示されるMonitoringからモニタリングするシステムを選択します。モニタリングの結果を定期的に更新するときは、右上にある[monitoring]ボタンを押すと表示される画面でモニタリングの間隔を指定します。

2.3.1. Node

以下は、Monitoringから[Node]を選択すると表示される画面です。ノードの各種情報を確認することができます。

[図 2.11] WebAdminのMonitoring - Node

WebAdminのMonitoring - Node

画面には次の情報が表示されます。

項目説明
shmkeyNODEセクションのSHMKEY値です
shmsize実際に使用される共有メモリのサイズです

2.3.2. HTH Stats

以下は、Monitoringから[HTH Stats]を選択すると表示される画面です。wsadminstat -hコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.3. stat (st)」を参照してください。

[図 2.12] WebAdminのMonitoring - HTH Statistics

WebAdminのMonitoring - HTH Statistics

2.3.3. Thread

以下は、Monitoringから[Thread]を選択すると表示される画面です。wsadminstat -tコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.3. stat (st)」を参照してください。

[図 2.13] WebAdminのMonitoring - Thread

WebAdminのMonitoring - Thread

項目説明
hthHTH番号です
threadid各スレッドの名前です
status

現在の状態を示します

  • RDY : スレッドが新しいタスクを待っています

  • NRDY : タスクを処理できません

  • RUN : スレッドがタスクを処理しています

elapsedタスクが開始または完了された後の経過時間です
atasksタスクの合計数です
ptasks現在まで処理されたタスク数です
qtasksキューイングされたタスク数です

2.3.4. Thread Summary

以下は、Monitoringから[Thread Summary]を選択すると表示される画面です。wsadminstat -Tコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.3. stat (st)」を参照してください。

[図 2.14] WebAdminのMonitoring - Thread Summary

WebAdminのMonitoring - Thread Summary

項目説明
hthHTH番号です
threadtype各スレッドのタイプです
status

現在の状態を示します

  • RDY : スレッドが新しいタスクを待っています

  • NRDY : タスクを処理できません

threadsthreadtypeに該当するスレッド数です
atasksタスクの合計数です
ptasks現在まで処理されたタスク数です
qtasksキューイングされたタスク数です

2.3.5. Server

以下は、Monitoringから[Server]を選択すると表示される画面です。wsadminsvrinfoコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.2. svrinfo (si)」を参照してください。

[図 2.15] WebAdminのMonitoring - Server

WebAdminのMonitoring - Server

項目説明
hthHTH番号です
svrname環境設定のサーバー名です
svri内部で管理される各サーバーのインデックス番号です
status

現在の状態を示します

  • RDY : WebtoBに接続されたサーバー・プロセスが存在するため、要求を処理できます

  • NRDY : WebtoBに接続されたサーバー・プロセスがないため、要求を処理できません

  • BLK : 管理者によってサーバーが中断(Suspend)された状態であり、要求を処理できません

reqsサーバーに送信された要求数です
count処理された要求数です
cqcnt現在キューで待機中の要求数です
aqcnt現在までキューに蓄積された要求の合計数(cqcntのcumulative値)です
qpcntタイムアウトまたはqpコマンドによってキューから削除された要求数です
emcntキューに待機中の要求数がMaxQCountを超えた回数です
rscntサーバーの異常終了によって再起動(restart)された回数です
rbcntサーバーのrbsコマンドによって再起動(reboot)された回数です

2.3.6. JSV Server

以下は、Monitoringから[JSV Server]を選択すると表示される画面です。wsadminstat -jコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.3. stat (st)」を参照してください。

[図 2.16] WebAdminのMonitoring - JSV Server

WebAdminのMonitoring - JSV Server

項目説明
hthHTH番号です
svrname環境設定のサーバー名です
jengineno接続されたJEUSの指定されたエンジン番号です
consJEUSとの接続数です
reqsサーバーに送信された要求数です
count処理された要求数です
avg平均処理時間です
jengineidWebtoBに接続されたJEUSサーブレット・エンジンの名前です

2.3.7. Process

以下は、Monitoringから[Process]を選択すると表示される画面です。wsadminstat -pコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.3. stat (st)」を参照してください。

[図 2.17] WebAdminのMonitoring - Process

WebAdminのMonitoring - Process

項目説明
hthHTH番号です
svrname環境設定のSERVERセクションのサーバー名です
svgnameSVRGROUPセクションのサーバー・グループ名です
sprnoWebtoB内で割り当てられた番号です
pidプロセスIDです(JSVサーバーの場合は、各接続ごとにワーカー・スレッドから送信されたIDです)
status

現在の状態を示します

  • RDY : プロセスが新しい要求を待っています

  • NRDY : WebtoBに接続されたサーバー・プロセスがないため、要求を処理できません

  • RUN : プロセスが要求を処理しています

  • BRUN : プロセスが要求に対する応答を送信中に、フロー制御によって一時的に待機しています

reqsプロセスに送信された要求数です
countプロセスが処理した要求数です
avg平均処理時間(秒)です
rt要求の処理にかかった時間です
clidプロセスが処理中のクライアントIDです
svc要求が属しているEXTまたはURIセクションのサービス名です
vJEUS接続の場合、WJP(WebtoB-JEUS Protocol)のバージョン情報を表示します。内部サーバー・プロセスの場合は、0と表示されます
contimeプロセスがHTHに接続された時間(接続後の経過時間)です

2.3.8. Service

以下は、Monitoringから[Service]を選択すると表示される画面です。wsadminstat -sコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.3. stat (st)」を参照してください。

[図 2.18] WebAdminのMonitoring - Service

WebAdminのMonitoring - Service

項目説明
hthHTH番号です
svrname環境設定のSERVERセクションのサーバー名です
countWebtoBが処理した要求のうち、サービスに属する要求数です
avgサーバーが処理した要求数です
cqcnt現在キューで待機中の要求数です
aqcnt現在までキューに蓄積された要求の合計数です
qavg要求がキューで待機していた平均時間です
status

現在の状態を示します

  • RDY : 要求を処理できます

  • NRDY : 要求を処理できません

  • BLK : 管理者によって中断されたため、要求を処理できません

2.3.9. Reverse Proxy Group

以下は、Monitoringから[Reverse Proxy Group]を選択すると表示される画面です。wsadminstat -rpgコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.3. stat (st)」を参照してください。

[図 2.19] WebAdminのMonitoring - Reverse Proxy Group

WebAdminのMonitoring - Reverse Proxy Group

項目説明
hthHTH番号です
rpgiリバース・プロキシ・グループの番号です
rpgnameリバース・プロキシ・グループの名前です
rproxynameリバース・プロキシの名前です
count処理した要求数です
qcntリバース・プロキシ・グループ単位のキューイングされた要求数です
avg平均処理時間(秒)です
consWASとの接続数です
remoteaddressクライアントIP:PORTです

2.3.10. Reverse Proxy

以下は、Monitoringから[Reverse Proxy]を選択すると表示される画面です。wsadminstat -rpコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.3. stat (st)」を参照してください。

[図 2.20] WebAdminのMonitoring - Reverse Proxy

WebAdminのMonitoring - Reverse Proxy

項目説明
hthHTH番号です
rproxynameリバース・プロキシの名前です
rpgnameリバース・プロキシ・グループの名前です
status

現在の接続状態を示します

  • RDY : クライアントからのリバース・プロキシ要求を受信できます

  • NRDY : クライアントからのリバース・プロキシ要求を受信できません

  • RUN : クライアントからのリバース・プロキシ要求を処理しています

  • QED : クライアントからの要求を受け取り、処理するためのサーバーが別の要求を処理しているため、キューで待機しています

count処理された要求数です
idleアイドル時間(秒)です
spri接続の内部管理インデックスです
clid要求を処理中のクライアント・インデックスです
sslSSLを使用しているかどうかを示します
websocketWebSocketで接続しているかどうかを示します

2.3.11. Handler (client)

以下は、Monitoringから[Handler (client)]を選択すると表示される画面です。WebtoBハンドラー(HTH)プロセスに接続されたクライアントの情報が表示されます。

wsadmincliinfoコマンドの実行時と同様な情報を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.1. cliinfo (ci)」を参照してください。

[図 2.21] WebAdminのMonitoring - Handler (client)

WebAdminのMonitoring - Handler (client)

項目説明
hthHTH番号です
status

サーバー内のクライアントの状態を示します

  • RDY : クライアントから要求を受信しています

  • RUN : サーバーでクライアントの要求を処理しています

  • QED : クライアントからの要求を受け取り、処理するためのサーバーが別の要求を処理しているため、キューで待機しています

count現在までクライアントから送信された要求数です
idleデータの送受信(要求/応答)がないアイドル時間(秒)です
localaddress接続されたWebtoBサーバーのアドレスです
remoteaddress接続されたクライアント・アドレスです
spri要求を処理しているサーバー・プロセスです(プロセスが割り当てられなかった場合は、-1と表示されます)
user要求に含まれたユーザー名です
sslクライアントがSSLで接続されているかどうかを示します

2.3.12. Handler Summary

以下は、Monitoringから[Handler Summary]を選択すると表示される画面です。wsadmincliinfo -Sコマンドの実行時と同様な統計値を表示します。詳細については、WebtoB 管理者ガイド』の「6.1.2.1. cliinfo (ci)」を参照してください。

[図 2.22] WebAdminのMonitoring - Handler Summary

WebAdminのMonitoring - Handler Summary

項目説明
hthHTH番号です(totalは合計数を示します)
rdyクライアントから受信している要求数です
qedクライアントからの要求を受け取り、処理するためのサーバーが別の要求を処理しているため、キューで待機しています
runサーバーで処理中のクライアント要求数です
etcReady、Run、Queued以外の、その他の状態のクライアント要求数です
totalクライアントから受信中か、または受信した要求の合計数です